Musical『HOPE』は、韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に生まれた作品であり、2019年に韓国で上演されるや否や話題を呼び、再演が繰り返されています。カフカの遺稿をめぐる実話をモチーフにした法廷劇であり、現代文学の巨匠「ヨーゼフ・クライン」の原稿をめぐる裁判シーンから、物語は始まります。
切なく綺麗でさらに扇情的なメロディと共に、主人公のHOPEと、もう一人の主人公で原稿の擬人化である「K」(クラインの頭文字/埃を被った原稿)、クラインの才能を守ろうとするベルト、そして HOPEの母でありベルトの恋人マリー、若い頃のHOPE、戦争を逃れてきた難民カデル、そして男性アンサンブル4名で繰り広げられる物語です。過去のHOPEと現在のHOPEが交錯しながら、HOPEの数奇な運命が語られていきます。ずっとHOPEのそばにいた「K」。モノへの執着や、そのものの価値、贈り物の定義、所有権の有無、物が溢れているこの時代だからこそこの命題に取り組んだ本作品を韓国初演より演出をし、2020年韓国ミュージカルアワーズで本作品で演出賞も受賞しているオ・ルピナによるオリジナル版の演出がいよいよ日本で登場します。主演は、日本のミュージカル界が誇る妖精、涼風真世。自身のパブリックイメージをガラリと打ち破るタイトルロールのHOPEに臨みます。誰からも相手にされず、誰に見向きもされず、疎まれているHOPEの数奇な運命をどう演じるか、見逃せませn。対するKは加藤将と秋沢健太朗のWキャスト。異なる魅力を持つ二人が、これもまた数奇な運命に対峙する原稿の擬人化:Kを演じます。ベルトには宮原浩暢、カデルには百名ヒロキ、マリーは池田有希子、過去のホープには と実力派が揃いました。
2024年3月、別れと出会いの季節に、人生とは何かを問う、話題作を、ぜひご覧ください。
Musical『HOPE』 THE UNREAD BOOK AND LIFE
Book & Lyrics by Kang, Nam Composer & Arrangement by Kim, Hyo-Eun
Original Production by R&D Works
【演出】 Lupina Oh
【音楽監督】福井小百合
【出演】
涼風真世/
加藤将(Wキャスト)・秋沢健太朗(Wキャスト)/
百名ヒロキ・池田有希子/
宮原浩暢(LE VELVETS)
荒木啓佑・白山博基・りんたろう・和田裕太
Swing:横山達夫・橘未佐子
他
【公演期間・劇場】
2024年3月
プレビュー公演:ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールA
大阪公演:梅田芸術劇場シアタードラマシティ
東京凱旋:I’M A SHOW